いつになったらワクチン接種が受けられるのだろうかと焦りを感じ始めていた時、自衛隊東京大規模接種センターの接種券と運転免許証を拾う。免許証の写真は自分そっくりで、主人公はつい出来心でその人のふりをしてワクチンの接種を受けるが、アナフィラキシーショックに倒れる。
新型コロナ肺炎の緊急事態宣言が出て主人公の星川光一の勤務先はリモートワーク体制に入る。ボイスチャットやビデオチャットでの在宅勤務が始まるが、星川は退職した同期の女性のフリをして重要顧客とのビデオ会議に出席する羽目になる。
豪華クルーズ船での新婚旅行の途中で最愛の妻を新型コロナ肺炎で失った主人公の男性は、例えそれがこの世でなくても妻のいる所に行きたいと強く願う。目が覚めると主人公は中学校の教室で授業を受けているところだった。自分がセーラー服を着ていると気付いて主人公は戸惑う。
医学博士号を持つ32歳のサラリーマン辻村雄斗とその部下の新入社員桜木果恋は、100年前から来た使者の要請に応じて、スペイン風邪が流行する大正9年にタイムトラベルする。目が覚めると辻村博士は果恋の身体に入れ替わっていた。
1年間に人口の0.5%が女性化するだけで世界は根本的に変わった。新型コロナ肺炎が変異種を含め制圧されて間もなく、別のコロナウィルスが全世界を混乱に陥れる。それは男性だけがかかり、ひとたび発症すると体が女性化して胎内に双子を宿すという病だった。