性転のへきれき「ひろみの場合」は1997年に出版された。第1部では痔の手術を受ける予定の男子大学生が、性転換手術の患者と取り違えられて性転換される。同じ病院で性転換手術を受ける予定だった患者が手術の直前に怖くなって病院を逃げ出したために起きてしまった「取り違え性転換」だった。第2部の主人公は性転換手術の前に逃げ出した張本人だ。何故逃げ出すことになったのか、取り違え事故がどのように起きたのか、じっくり読んでいただきたい。
プログラマーの私の転職先は女性だけのソフトウェア会社だった。私は少しずつ、でも着実に女性化の道を歩んで行く運命にあった。上司の律子との恋のテーマが感動的。
由香は背が高く格好いい女性で、男性にもてるだけでなく女性のファンも大勢いた。そんな由香が僕にプロポーズしてくれた。でも、結婚生活はそう甘くはなかった。
東京に住む大学生の僕は香港旅行中にマフィアのワナにはまり売春クラブで働かされることになってしまう。香港、日本、中近東、中央アジアを舞台とする激動の2年余りを描いた小説。主人公が一体どうなるのか最後までハラハラさせられるが、性を超越した「幸福さがし」の旅はついに究極の答えに到達する。
エリート証券マンの渋沢には小説家という副業があった。ある日読者から受け取ったメールをきっかけに、渋沢は出世コースを外れて、とんでもない人生を歩み始める。大波乱の末に見つけた本当の幸せとは……