憑依・超能力などで性別が変わる小説

未来が見える少女
 高校生の深沢芽依の学校からの帰り道、頭の上にドングリが落ちてきた。ドングリはあく抜きをすれば食べられると田舎の叔母に聞いたことがあったので、ドングリを沢山集めることにした。地面に落ちたドングリでは汚いので、木から落ちてくるドングリをキャッチしようと思いついた。しかし、実際にやってみたところ、いつどこに落ちてくるか分からないドングリを手でキャッチするのは至難の業だと判明した。ドングリキャッチを試行錯誤しているうちに、芽依は自分が超能力を持っているということを発見する。

失われたアイデンティティー
 主人公の間宮孝太郎はエリート商社マン。東京の本社で課長をしている。7月の上旬に間宮の課に派遣された若い女性はアンバランスで場違いな感じのする美人だった。重めの前髪が目の上ギリギリで切りそろえられ、本来キュートな髪形のはずが、大人っぽ過ぎる物憂い表情によって相殺されて、人を寄せ付けないオーラが漂っていた。派遣が始まった翌日の夜、課で彼女の歓送会が催された。主人公は対面の席に座った彼女と会話を弾ませ、彼女も間宮に心を開いたかに見えた。お酒の回った間宮だったが、酔った彼女をタクシーで家まで送る役割を引き受ける。アパートの玄関のドアの前までのはずが、彼女の誘いに乗って部屋に入った。それは間宮にとって小さな過ちだったが、僅かな気のゆるみのお陰で間宮は驚天動地の世界を経験することになるのだった。


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